2014年5月25日日曜日

ハープスターの負け方



 当ブログは昨日、

 「負けるとしたら距離の壁、600メートルを全速で走る能力はNo1ですが、1600mのレースでは600m走るまでに1000mで済むところ、2400mを走るには1800mかかります。果たして桜花賞と同じ脚が使えるのか。
 筆者はどうしても1991年のオークスを思い起こしてしまいます。あの時も桜花賞を快勝したシスタートウショウが断然の人気となりましたが、勝ったのはイソノルーブルでシスタートウショウは直線怒涛の追い込みを見せましたが届かず2着でした。イソノルーブルの再現を期待できる馬はバウンスシャッセであると考えています。ハープスターと追い比べになれば勝てる馬はいませんが、早めに抜け出して末脚が確りしているタイプが追い込み馬を封じ込むと見ます。「逃げて差す」イソノルーブルがそんなタイプだったのです。」

と書かせていただきました。



 結果は、早目に抜け出したのが三着のバウンスシャッセではなくヌーヴォレコルトであったというだけで、ハープスターの負け方を的確にお伝えすることができました。


 陣営はハープスターが負ける覚悟があったと思います。「負けるとしたら距離」、「体型はマイラータイプ」という松田博調教師のコメントは何回も各種マスコミを通じて伝わっていました。しかし、ハープスターが勝つという結論を前提とした各種マスコミは松田博調教師の苦渋のコメントを無視して「ハープスターが勝つんだぁ~」と絶叫していました。


 それに輪をかけたのが“競馬評論家”と称する輩です。スポニチ本紙予想は「初の芝2400でも力が違う」、「匠の視点」は「『どんな勝ち方をするか』この一点」と煽っていましたが、哀れなのはこのような競馬評論家どもの予想を信じた罪もない善意のファンの方々です。


 馬券歴38年「さすらいの馬券師」筆者にとって本日のオークスは39回目のオークスです。現在“競馬評論家”と称する輩の中で、筆者程のキャリアを持っている人は果たして何%を占めるのでしょうか。筆者の良く当たる予想では、10%に満たないと読んでいます。ハープスターの負け方をこれ程までに的確に事前予想した競馬評論家と称する方はいらっしゃいましたでしょうか?


 馬券はハズしましたが、こういうハズレ方は気分がいいので今夜の酒は旨い。「もう呑んでいるのか~」と突っ込まれそうですが、オークスの前に近所を5キロほどジョギングしてきましたので免責されます(笑)。